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コラム

いざ、次なる山へ

 2022春闘が妥結した。本文中でも取り上げた通り、タクシー部門における最大の収穫は乗り場入構券の段階的廃止が決定したことだ。まさに苦節十年、問題解消に長い年月と粘り強い交渉が必要であることを理解する上での十分な材料となったに違いない。

 かくして一つの山を越えた今、我々が目指す次なる山はやはり退職金問題だろう。早いもので今秋で丸10年、八潮支部でも退職金廃止以降に入社した組合員が今や8割近くを占めている状況だ。再構築については今春闘の回答書でも「引き続き検討していく」旨が記されているものの、これを結実させるには当事者たち(退職金なし組合員)が心底から解決したいと思い、行動すること、そして何より不屈の精神が不可欠であることは指摘しておきたい。
 
 さて、今年も多くの新卒者が入社してきた。彼等にいきなり当事者意識云々を語るのは憚られるが、八潮支部の仲間として我々の意思を継ぎ、運動の中心を担う人材が多少なりとも現れることを期待したい。

(N.K)