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コラム

これからの野党に求めること

 先日の参院選にて我々の上部団体、全自交労連(以下、労連)が推薦した立憲民主党の候補が無事に初当選を飾った。労連の本心は別の候補にあると聞いていただけに、両者当選の報に労連の上層部もさぞ胸をなでおろしていることだろう。

 ただ、党としてはまたも議席を減らすこととなった。かつてないほど外交や安全保障が争点となった時勢を考慮すれば、選挙2日前に発生した悲劇の有無に関わらず与党の勝利は堅かったにせよ、他党の台頭を許した責任だけは免れまい。

 一方、与党も与党で低い投票率に目を背けて「民意を得た」などとのたまうのはいただけない。選挙を終え、与党には少なくとも向こう3年の安泰が約束されることとなったが、政権の長期化は慢心を生むことを忘れてはならない。

 これからの野党には対決ありきではなく、是々非々の姿勢で国益のために汗することを望みたい。そうすれば支持回復への希望も見えてくるのではないだろうか。

(N.K)