コロナ感染症の規制が緩和され、都内各地でも週末を中心にイベントが数多く開催されるようになった。そこに加えて先月下旬以降は連日のように猛暑に見舞われ、タクシー需要の確かな伸びを感じる今日この頃。次から次へと無線が鳴り、息つく暇もないほどの忙しさに嬉しい悲鳴を上げる一方で目下、頭を悩ませているのが休憩取得のタイミングだ。
例えば、いざ休憩に入ろうと思って配車をストップしようとした瞬間に次の無線が鳴り、渋々了解ボタンを押下した経験は誰しも一度や二度はあるだろう。しかし、休憩を取りたいと思うほどに疲労した状態での乗務は事故や違反のリスクが高く、危険に自ら近づいていく行為そのものであり、実際に事故を起こせば自身はもとより、周りの人にも迷惑を掛けてしまうことは言うまでもない。
無線機器の仕様について継続的に改善の声を上げていくのは当然としても、休憩の取り方を決めるのは他ならぬ乗務員自身であり、結局は各自の意識の問題と言える。売上に対する欲はほどほどに、月並みな言葉だが安全第一を肝に銘じて毎回の乗務を無事に過ごしたいものだ。余談だが、八潮支部ではこのほど2回目となる無事故手当の支給時期を迎え、奇しくも昨年と同数の121名への支給が決定した。来年は全体でこの数字を上回るよう、一人でも多くの方に1年間の無事故無違反にチャレンジしていただきたい。
(H.S)