ひと昔前と比べるとタクシーの稼ぎ方もかなり変わってきました。私が入社した頃は、信号で停まる度に先頭になるように調整したり、基本は左車線をキープして左折を繰り返してグルグルしたものです。高速を利用した仕事をしたい時は、高速の入口に頭を向けて走る、朝の時間帯は幹線道路を都心に向かって走り通勤客を探す等、流し営業がメインでした。特に新人の頃は、百戦錬磨のベテランドライバーに混ざると、なかなか乗せられませんでした。
もちろん現在も流しや付け待ちもやりますが、アプリ配車を上手に活用しないと稼ぐのは難しくなりました。どこを通れば手が挙がるかより、どこを通れば無線が鳴るか、時間帯によって迎車専用を上手く活用等、仕事のやり方を少しずつ見直す時期に来ている気がします。ベテランになればなるほど、長年のやり方や変えるのにはなかなか抵抗があるものです。
GOアプリはテレビCM等の効果もあり、かなり幅広い年齢層に浸透していて、アプリ登録者数や無線の数も右肩上がりに増加の一途を辿っています。お客様の視点で考えても、かつては自宅からタクシーが通る道まで行って手を挙げていたが、500円を払って自宅前まで来てもらうのが当たり前。わざわざ電話をかけなくても、携帯端末一つあれば簡単に頼めるのです。
このような観点からGOアプリ搭載していないタクシー会社は稼ぐのに相当苦労しているようで、わざわざ今のタクシー会社を辞めてGOアプリのある会社に転職するケースも増えているようです。幸い私たちはGOアプリを活用できる環境にあり、ベテラン乗務員からするとなかなか変える事は難しいのですが、会社の為というよりは自分の為に、迎車専用も含めたGOアプリの活用方法を少しずつ増やしていく事が安定につながる気がします。(S.W.)
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