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法対部

法対部だより(2021年12月報告)

オールシーズンタイヤを過信するな!

凍った路面ではハンドルもブレーキも効きません

 12月の第一原因事故発生件数は2件、交通違反発生件数は16件でした。

 第一原因事故は1件が道路左脇に寄せる際に、もう1件は高速道路上で左に車線変更した際に発生したものでした。また、12月は第二原因事故が4件発生していますが、このうち2件が車線変更時に発生したものでした。過失割合の低い第二原因事故といえども、ひとたび発生すれば営業時間を削られたり、報告書を書かされたりと多くの痛手を被るものです。無駄に被害者にならないためにも、他車の死角に入らないようにする等の一層の防衛運転が重要です。なお、車線変更時の注意と事故防止策については前々号の「法対部だより」にて取り上げたので、そちらを再読願います。

 交通違反については共に4件で最多だった「信号無視」と「通行禁止違反」の他、指定通行区分違反(3件)が目立ちました。この違反の典型例は空車で交差点の左折レーンにいたところ、乗車申し込みがあり、乗客の指示を鵜呑みにして直進してしまった、というものです。信号無視(矢印信号)と同様、警察官は交差点の先頭で停まった際のふとした気の緩み、心の隙を狙っています。また、交差点での停車中はナビに注意を奪われることも少なくないだけに、自車の状況は絶えず忘れないように気をつけましょう。

 さて、全国的に厳しい寒さが続く中、6日には東京で4年ぶりの大雪(積雪10cm)となりました。この先、春が来るまでに再び先日のような状況になる可能性は十分にあります。オールシーズンタイヤは降雪時にはそこそこの性能を発揮する反面、凍結時に弱いという特徴があります。坂道上での停車を避けるのはもちろん、他車の不測の動きに備え、普段以上に車間距離を取るなどの対策が必要です。

 いかなる状況でも私たちの最大の使命は「出庫したらとにかく無事に帰ってくること」です。安全第一で厳しい寒さを乗り越えていきましょう!

第一原因事故発生状況

接触2件

交通違反発生状況

通行禁止違反4件
信号無視4件
指定通行区分違反3件
横断歩行者等妨害等1件
指定横断等禁止違反1件
指定場所一時不停止等1件
踏切不停止等1件
進路変更禁止違反1件