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法対部

法対部だより(2022年2月報告)

ますます問われる歩行者保護

みんながプロの姿勢を見ています

 2月の第一原因事故発生件数は5件、交通違反発生件数は12件でした。ともに前月および前年の件数を下回りましたが、第一原因事故のうち2件が人身事故となってしまいました。人身事故を起こした場合、まず基礎点数として安全運転義務違反の2点(+反則金)に加え、加害状況に応じて2点以上の付加点数が科されることになります。累積点数のない人でも一発で免許停止となるおそれがあるため、特に注意しなければなりません。

 ちなみに安全運転義務違反とは道交法70条(※)に対する違反を指しますが、これは要するに信号無視や一時不停止のような明らかな違反の根拠がない場合に、事故の原因として広く適用される違反種類です。見落とし(安全不確認)、脇見運転(前方不注意)、漫然運転、ペダルの踏み間違い(運転操作不適)などはすべて安全運転義務違反として、事故発生時に上述の処分が科されることを覚えておいてください。

 一方、交通違反の種類別では信号無視が先月に続き最多(5件)で、横断歩行者等妨害等(3件)が続きました。「交通安全標語」での意識づけも虚しく、後を絶たない結果は残念の一言に尽きます。

 今月下旬には学校も春休み、月が替われば新たに街に出る人も増えるなど、これまで以上に歩行者保護の意識が問われる時季が訪れます。春の交通安全運動期間中(4/6~4/15)も重点的に取り締まりが行われるのは間違いなさそうです。交差点や横断歩道上で渡りそうな人を見かけたら「とにかく譲る、先に行かせる」を徹底し、違反を発生させないようにしましょう。

※道路交通法70条(安全運転の義務)
 車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。

第一原因事故発生状況

接触2件
単独        2件
追突1件

交通違反発生状況

信号無視5件
横断歩行者等妨害等3件
進路変更禁止違反1件
放置駐車違反1件
指定通行区分違反1件
通行禁止違反1件