法対部だより（2022年6月報告）

“ながら操作”は事故の元

　6月は第一原因事故が7件発生し、うち3件が迎車時の事故でした。この中にはタブレットの注意情報に気を取られてガードレールに接触という、迎車時における典型的な事故が含まれています。

　よほど器用な人でない限り、一度に複数のことをやろうとすれば、必ずと言っていいほどミスはするものです。それを防ぐには一つ一つのことを確実に処理することで、おそらく今回の例も停車またはそれに近い状態で情報確認をしていれば防げたものと思われます。

　この手の事故が全社的に多発していたのか定かではありませんが、今般のドライバーズアプリ更新にて走行中のナビ操作が大幅に制限されるようになりました。ただ、IP配車廃止の代替として開始されたスマ配において、画面を連打して配車を受けようとする「早押し合戦」が始まっているようです。本行為はドライバーズタブレットではすでに禁止されていますが、スマ配においても同様に慎むようにお願いします。なお、組合としては引き続きドライバーズアプリ一本化の早期実現を訴えていきます。

　また、「その他」として未申告の事故が1件報告されました。発生日時、発生者ともに不明の傷がついていたとのことですが、これはれっきとした報告義務違反です。皆さんが日々乗務する車両は共有の借り物です。お互いが気持ちよく乗務するためにも、報告は適切に行うようお願いします。万一、心当たりのない傷を発見した際は点呼前に必ずチェックを受けるようにしてください。

　一方、交通違反は15件発生し、3ヶ月連続で前の月を上回る件数となりました。種類別の最多は今回も信号無視（5件）でした。
　早々に梅雨明けが発表され、先日は猛暑日の連続記録を更新するなど、今年の夏はこの先も異常な暑さが予想されています。また、寝苦しさからくる睡眠不足は乗務中の集中力欠如、ひいては些細なミスに繋がります。
　ニュース等で喚起されている通り、こまめな休憩と水分補給で体調管理を行い、無事な乗務に努めましょう。