警察官の“稼ぎ時”とは?
1月は第一原因事故が8件、交通違反は15件発生しました。
第一原因事故では単独事故のうち、花壇やマンションの縁石など低い位置にある障害物との接触が目立ちました。狭路やマンションの敷地では切返しを行うことも多いですが、その際は足回りの障害物の有無を確認してから行うようにしてください。
このほか、左折時に歩行者を見落とし接触、転倒させてしまう人身事故がありました。この手の事故は例えば商店街のような場所で歩行者や自転車と同じ位の低速で走行している際、自車のピラーの死角に入り続けてしまったことが災いして起きる場合があります。頭を前後左右に動かすなど、死角を減らす心がけで事故防止に努めましょう。
一方、交通違反の種類別では突出したものはなく、信号無視・指定横断等禁止違反(転回禁止)・通行禁止違反(禁止場所右折)が各3件で最多でした。「疲れている」「焦っている」「イライラしている」等の心理状態は判断力を低下させ、走り慣れた区域であっても信号や標識の見落としにつながります。迎車場所が反対でも、理不尽なお客様を乗せても、冷静さを保って運転することが大切です。もし、冷静さを欠いていると感じた時は車を停めて、気持ちを切り替えた上で次の営業に臨むようにしましょう。
他に今回の特徴として、15件中12件が夜間(日没から翌日の日の出まで)に発生したことが挙げられます。夜間は私たちからすれば標識や道路標示が見えづらくなる一方、警察官にとっては姿を隠す必要もなくなるため、取り締まりがしやすい時間帯といえます。タクシードライバーにとっての稼ぎ時は、実は警察官にとっての稼ぎ時でもあるということです。私たちの「ゴールデンタイム」とも言うべき青タンをみすみす逃さないように気をつけていただきたいと思います。
第一原因事故発生状況
単独 | 4件 |
接触 | 3件 |
単独後退 | 1件 |
交通違反発生状況
通行禁止違反 | 3件 |
指定横断等禁止違反 | 3件 |
信号無視 | 3件 |
横断歩行者等妨害等 | 2件 |
指定場所一時不停止等 | 2件 |
指定通行区分違反 | 1件 |
放置駐車違反 | 1件 |