法対部だより（2023年6月報告）

厄介さを増す“アイツ”にご注意！

　6月は第一原因事故が12件、交通違反が9件発生しました。

　第一原因事故はでは人身事故が5件と多く、そのうち4件が二輪車との接触によるものでした。典型的な右直事故に加え、お客様乗降のため左端に車を寄せる際の巻き込み事故が後を絶ちません。とりわけ後者のケースでは死角に入った二輪車を見つけることはほぼ不可能です。流し中はいつお客さんの手が上がっても対応できるように、また実車中はいつお客様から停車の指示があっても対応できるように、後方確認を繰り返しながら運転することが大切です。

　一方、交通違反は久々に1けたとなりました。毎月のように多発している信号無視と通行禁止違反の件数が共に大きく減少したのが大きな要因です。そのような中で残念だったのは深夜帯に発生した速度超過の取締りです。道路が空いていると飛ばしたくなりがちですが、期待するほどの時短効果が得られることはほぼなく、むしろ事故のリスクを高めるだけです。基本に立ち返った安全運転をお願いします。また、これからの時期は厳しい暑さで体に疲労が溜まりやすくなることが予想されます。しっかり休憩を取り、運転中は集中力を切らさないように心がけて事故ゼロ、違反ゼロを目指しましょう。
　
　さて、今月1日より一定の基準を満たす電動キックボードに関する改正道路交通法が施行されました。より気軽に利用できることで需要増が見込まれていますが、車両の特性や交通ルールを理解して乗る人は多くないと思われます。いずれにせよ、接触した際に自動車側の分が悪くなる点は自転車と同じです。不用意に近づかないことは当然ながら、追い越したりする際もできるだけ間隔を空けるようにしましょう。