車線変更 正しい手順で 事故防止
10月の第一原因事故発生件数は9件、交通違反発生件数は10件でした。第一原因事故の種類別では接触、とりわけ車線変更時の事故が目立ちました。
車線変更時の事故には片側2車線以上の道路で隣の車線に移る際の接触といった典型的なものから、お客様乗降のために車を道路の左脇に寄せる際や逆に縦列駐車の状態から発進する際まで実にさまざまなケースが存在します。
防止策としては急な動作をしないことです。道交法でも「同一方向に進行しながら進路を変えるときは、その行為をしようとするときの3秒前に出す」と定められています。指示器を1、2回出してすぐにハンドルを切ることは事故を招く以前に違法行為であると認識してください。
また、車線変更時の事故は実車中に発生しやすい事故でもあります。お客様が急に出す指示の裏で安全確認が疎かになりがちになるためです。なるべく行き先や曲がる場所に関する不明点を潰しておくことや、速度を控えめにしておくこともリスク低減につながります。
さて、これから年末にかけて道路の混雑が激しくなり、焦りやイライラすることが増えると予想されます。おそらく周りの車も同じはずです。ここで気をつけるべき厄介な存在が果敢なすり抜けを仕掛ける二輪車です。混雑した道路では後方確認を試みても二輪車の存在を認知することは困難です。このような時はイライラした方が負けだと考え、どうにかやり過ごす以外にありません。私たちにとって最悪なのは事故によって貴重な時間を浪費すること、そのことを心に留めて乗務に臨んでください。
第一原因事故発生状況
接触 | 6件 |
逆突 | 1件 |
追突 | 1件 |
単独後退 | 1件 |
交通違反発生状況
信号無視 | 3件 |
通行禁止違反 | 3件 |
進路変更禁止違反 | 1件 |
指定通行区分違反 | 1件 |
横断歩行者等妨害等 | 1件 |
指定横断等禁止違反 | 1件 |